当館について
寄贈の経緯
作者は、制作から30年ほど経過した頃、像の受け入れ先を探されていた。そして、その場所は島原・天草一揆の舞台である原城跡がある南島原市であった。像の寄贈話と時を同じくして、世界遺産を活かしたまちづくりに取り組もうとする市民有志で(一社)南島原世界遺産市民の会を設立し、清らかで一途な親松先生の想いに感銘を受け、そして、私たちのふるさとの未来のために何かがしたいという熱い想いで、この「未完のマリア像を完成させたい」と、寄贈の受け入れを決意した。
この活動は、南島原市民である私たちと、一人の彫刻家、共通の「想い」である。
寄贈作品紹介
原城聖マリア観音像は、世界一美しく、その壮大な迫力に思わず息をのんでしまう。巨大でありながら、細部まで丁寧に仕上げられており、その技術の高さに感嘆します。まるで生きているかのような存在感があり、見る者を包み込んでくれます。この作品には、時を超えた不朽の美が宿っており、永遠に語り継がれるべき作品である。
■作品名 原城聖マリア観音
■作品の特徴
高さ9.65m
木材の種類 クスノキ(樹齢300年)
技法 校倉造(あぜくらづくり)
※像の中は空洞で、中心に立てた鉄骨を木材で挟み込むような工法となっており、地震にも備えている。
施設建設について
施設用地は、先祖から受け継いでこられた大切な土地を、地元の川口廣光氏に「地域のために活用してほしい。」と、寄贈していただきました。また、施設の建設費は、全て多くの皆さまの浄財によって賄われています。その他、工事や現物寄付など、さまざまな形でお力添えをいただきました。
ご支援いただきました皆様に、心から感謝申し上げます。