作者 親松英治

神奈川県藤沢市在住 昭和9年生まれ

1934年(昭9)新潟県佐渡市に生まれる。小さい頃からノミ一つで彫刻に没頭し、夜遅くまで彫り続けても疲れるどころか、逆に癒されたという逸話が残っている。

1953年(昭28)人間国宝 佐々木象堂氏に師事し、1967(昭42)年から各種受賞歴があり、2011年(平23)には日展の中でも最高位の栄誉である内閣総理大臣賞を受賞されている。また、一流の証であり、美術界で最も権威ある日彫展や日展の審査員なども歴任されている。

1981年(昭56)ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の来日を機に、小さな木彫マリア観音像を制作しローマ教皇に献納。この時から「原城聖マリア観音」像の制作に着手され、40年という長い歳月をかけて2022年(令4)に、南島原市の地で完成を迎えた。

現在も、日展の特別会員であり、元気に制作活動を続けられている。

制作の由来

作者である親松英治先生が若かりし頃、原城跡を訪れた時、目立った慰霊碑がないことに気づき、1981年(昭56)ローマ教皇が来日されたのを機に、マリア観音像の制作を決意された。

その像は、島原・天草一揆の犠牲者を敵味方なく追悼するために、人生の集大成として自らの財をも費やし、40年もの歳月をかけてたった一人で彫り続けられました。

作者は、宗教に関係なく平和への願いを込めて、像の名称を「原城聖マリア観音」と名付けられ、人々の心が安らぎ、癒しの場になって欲しいと願われている。

ご寄付について

いつもたくさんの温かいご支援をいただき、ありがとうございます。南島原世界遺産市民の会では、原城聖マリア観音の制作および維持のために随時ご寄付を受け付けております。是非、みなさまの温かいご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。